2010年北欧研修【第4日目-2 】グンナール・アスプルンド

10/06/11 15:49
スエーデンで一番感動したところです。
建築家、グンナール・アスプルンドは、僕がスエーデンで一番好きな人です。
MEMO
森の墓地。共同墓地。初めてデザインされた墓地。
宗教は問わず、どこの国の人でも受け入れる。
2人の建築家。
普段、死のことを考えて生活をしていない。
愛する人たちが、死んでドキッとする深い悲しみは、決して言葉やモノで癒すことはできない。
その式典に来た人たちの気持を癒すという意味で、細心の注意が払われている。
協会の正面玄関は、必ず西側にあります。
入ると、礼拝堂が東側にある。
ところが、復活の礼拝堂は北にある。
これは、スィーグット・レベレンッは、ランドスケープをデザインしているときに瞑想の丘に登ってこの松林をずっと見ると
この道がなんとも言えない想像をそそる、最高のみちである。彼が、もしチャンスがあるのであれば、すでにこの場所を心の中に決めていました。
ところが、その東と西を無視しました。スェーデンではどうしてもそれは認められませんでした。意固地として案を変更しませんでした。
あまりに頑固なため、その後このプロジェクトから外されてしまいました。
結果的にどうしたか。葬儀の時に門を開けて90度に曲がることにより解決した。
通常は開けられない。
空間は、小さな窓を用いたり、音が響いて音響効果が優れている。まるで劇を見て居るようだ。
泣くような、沈むような式典ではない。
葬式を上げるのは、死んでから2週間ぐらい経ってからおこなうので、日本の様に整理出来ていない状態で葬式をあげることは無いそうです。
法律的には、3ヶ月。
希望すれば、ストックフォルムに住んでいる人はここへ入れる。
今は生きているうちに、お墓を買うことは出来なくなった。25年契約である。25年経ってなにも連絡が無い場合は、その場所は別の人の墓地になる。
骨灰は、骨壺と一緒に20年位で土にもどるようになっている。
その他に、追悼の丘へ散骨することも出来る。しかし、その灰は自分たちで散骨するのではなく、職員によって散骨される。どこに散骨されたかわからないので、
全体を墓地と思うことになる。
給料からは、ほんの僅か将来の葬儀のために納める。1クローネに満たないが、収入がある限り納め続ける。
式そのものは、一式公用で行われる。
葬儀屋は、葬儀までに関わるまでの事を仕事とする。
瞑想の丘へ昇階段を広くしている。
松林の地形は、自然のモノを利用する。地形を変えない。
もみの木を植えるのは、松の木が真っ直ぐ伸びるために植えているのである。
墓地があるが、市民に公園として使えるようにする
森の礼拝堂35
復活の礼拝堂
瞑想の丘
300人入れる礼拝堂
100人、100人入れる礼拝度
火葬場
野外で出来るところがある。
ハスのいけに十字架がうつるようにしている。
数字が使われている。
にれの木 12本
キリスト教の最後の晩餐 12
肋骨 12
12とは、完成の数と言われている。

1週間
虹の色

新しいモノが始まるときに始まる数字
色々なところに、暗号的に数字が使われている。
火葬して壺に入れる灰はどの位の重さか。
ここの、火葬場に働く人が調べたところ、生まれた時の重さになるそうです。
色々な人生があるけれど、結局最後は元に戻るという考え深い数字になるそうです。
1940年に完成しています。グンナールアスプルンは、式典後3ヶ月後に心臓発作で亡くなりました。
1961年追悼の丘が出来た。散骨する場所。これを作ったのは、スィーグット・レベレンッです。
一時ここから外された人ですが、最後に任命されたそうです。
ゆりかごから、墓場で。税金的には完成されているシステムである。
0.7%
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ピラミッドの形。
1923年ツタンカーメンが発見される。それに合わせてつくった。
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小窓から見える景色。
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当時の失業者対策として、3,6kmも積み上げられた。
この石は、墓地の中から持ってきたモノである。
100ヘクタールの墓地。
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復活の礼拝堂。
歩いてくる道に丘があり、登り下って歩いてくる。それは、人生を表している。
グンナールアスプルン
ランドスケープ  スィーグット・レベレンッ
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下水処理場から発生するガスの再利用が注目されている。
赤いバスは、エタノールを燃料としている。青色はバイオ燃料で動いている。
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ここでは、トリプルガラスが一般的のようです。
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ここは、日本でHPで見つけた「光のカフェ」という場所を探してわざわざいきました。このカフェは、日照時間の少ない時期に強制的に光を浴びて体内時計の狂いを修正しようとするカフェでしたので、日照時間の少ない秋田にも貢献できるものではないだろうか?と想像して行きましたが、冬期間しかやっていないようでした。
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帰り道
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ここでも、雨樋は銅製です。
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