蟻害による床改修工事

和室の畳が落ちそうですとご連絡をいただき、床下地を取替しフロア仕上げの工事をおこないました。隣の部屋への行き来が頻繁なので、この機会にとフローリングへの変更をご希望です。

既製品の複合合板フロア12㎜仕上げで施工をおこないました。陽当たりも良くとてもあかるくなりました。

施工前の畳のようす。真ん中奥の畳が凹んでいます。


畳を撤去すると、小巾板が朽ちて穴があき付近の板もさがっていました。

さらに小巾板を撤去すると、大引と根太があらわれましたが、同じように真ん中周辺は腐朽しています。断熱充填・ネダレス工法・仕上げ材の変更にともない、下地木材は全て入替の予定でしたので問題ありません。

釘うえの木材に蟻道を発見しました。

柱と同じ太さの大引が、シロアリの食害でスカスカになっていました。硬い節は、食べないようです。

シロアリは、暖かくて湿気があり暗い環境を好むので、床下の地面からの湿気が上がってくるのを防ぐため防湿シート施工をおこない(すでに湿気があがってきているのがわかります)大引を設置しながら、木材に防蟻剤を塗布していきます。(防蟻剤の最長効果は、5年といわれていますので定期的な対応が必要です)

天井や壁の断熱施工はおこないませんが、解体した箇所だけでもと思い、床下で隠れる壁際の隙間に断熱を詰めて気流止めをおこないました。

大引の間に100ミリ厚の断熱材を充填。

施工性と剛性をたかめるため、ネダレス24㎜を使用し、仕上げフロアを敷き込み完了です。

工事をお任せいただきありがとうございました。

リフォームのヨシ