14年前のセルロースファイバーその後
2018/05/25 カテゴリー:リフォームレポート
14年前からの過酷な環境下でのセルロースファイバー断熱材は、見事に性能を発揮し続けました。
当時、一度床を作ってから、一枚だけ合板を外しセルロースファイバーを吹き込んで仕上げました。
断熱材の沈下、隙間も無く、床下付近のカビや結露も確認されずに想像以上にキレイな状態でした。
当社の倉庫の床はコンクリート土間でしたので、一時的に作業をするための作業場をセルロースファイバー断熱材で14年前に作成しました。その作業場を解体することになりましたので、14年前に実験としてコンクリート土間からセルロースファイバーの隙間を15mmだけ空けて断熱材を入れて合板のみでフタをしました。防湿シートを敷き込んでいませんので、梅雨の時期はコンクリートは黒く湿気を吸い込む状態です。そのような状況でも、予想通り大変良い状態を維持していました。
セルロースファイバー断熱を使用しての過去の実験では、外壁通気層無しで施工したり、気密フィルム層無しで施工して10年後に解体して調べたり(全て当社所有物件で実験をしました)しておりますが、全く問題ありませんでした。(お勧めはしておりません)
セルロースファイバー断熱材が万能なわけではありません。長所も欠点もあります。その場の環境を見渡して素材の特性を考慮して選択使用することが大切です。
14年前に過酷な環境(床下空間が1.5cmしかない空間)でも下地の木を守り、断熱材をさらさらな状態で維持できると判断出来たことが嬉しかったです。
当社では、施工出来ない断熱改修がないように、あらゆる条件での断熱リフォームに対応出来ますように学習し続け実験し続けております。
布団の様にパンパンです。
下地の木は余った木で作成しているので、つぎはぎだらけですが少しも隙間がありませんでした。
リノベーションのヨシ
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