秋田県 漏水による外壁への白蟻と黒蟻被害復旧工事
2020/05/23 カテゴリー:リフォームレポート
約20年の住宅の屋根と外壁の接続部分の外壁に凍害により穴があいて雨水が浸入し、そこへシロアリ被害があった現場です。
施主様は白蟻の知識があり、当社のHPへ記入しています岡崎シロアリ技研様の記述を読んで連絡をしたそうです。以前基礎断熱のシロアリ防除の方法を模索しているときに、沢山のシロアリの本を読んだり、いろいろな現場で調べたところ、シロアリ駆除実践者であり研究者である岡崎様の書籍を読みました。本に書いてある内容が理にかなっていましたので、是非一度直接ご指導を頂きたいと思い、愛知県まで行き話を聞いていたことがあります。シロアリについて不明な事があればこの方に相談するのが一番良いと思っています。白蟻に対して素晴らしい知識をお持ちの方です。(岡崎様は、基礎断熱とホウ酸処理には否定的な意見を持っています。その理論を理解した上で当社では、基礎断熱とホウ酸処理も行っております)
施主様がご自分で穴をふさいで雨水の流れを変えようとしたのが見えます。
これでは屋根の雨水が直接外壁に入ってしまいます。
雨水が壁をつたい、冬に凍って凍害になった跡です。
当社で窯業系サイディングをお勧めしない理由は、この様に凍害になりやすいからです。
通気層の施工がされていませんでした。
注意:ここから下は蟻の被害がありますので、蟻道を見たくない人は見ない方がいいです。
シートの下はこの様になっていました。
白蟻と黒蟻の両方の被害が有るように見うけられます。
施主様が蟻道を壊していたので、白蟻はいませんでした。
土台から繫がる蟻道が見えます。
この建物はツーバイフォー建築でした。
通気層があれば、ここまでの被害は受けなかったと思います。
断熱材を入れ替えます。
正規の補修方法ですと、左側のボイラーを撤去して張り直しをしないといけませんが、最小減の補修ということで入隅で止めています。
通気層を施工します。(完全な通気層には施工できませんので、現状より環境を良くするための方法です)
建物が凸凹にならない面まで通気層を伸ばします。(屋根面に凸凹が小さくあっただけで、北国では漏水の原因になります)
施工後:同じサイディングが無かったので、無地のサイディングを張りました。
施工後:屋根の隅を少し斜めに上に上げて直接雨水が流れないようにしました。(もっと完璧に雨水を防ぐ施工方法がありますが屋根の形状で取り付けても外れてしまうので今回は取付を見合わせました)
この様にならないためには、設計の段階で改善することが大切です。
これから屋根と外壁はお施主様が塗装されます。
脚立が見えるのは、お施主様が塗装の知識のある方なのでご自分で外壁を白く塗装するそうです。
K様、顔晴ってください!
ご自分で塗装のメンテナンスを出来る方は是非施工されるのがいいですね。格段に外壁を長持ちさせることが出来ます。
潟上市