和室のにおいと床下のこと
2008/09/24 カテゴリー:リフォームレポート
和室のかびのニオイ
床下のカビはどうするのがいいのかというご相談をいただき、現場調査にお伺いしました。
先日、シロアリ業者が床に入って調査して、テレビに映し出して説明してくれたそうだ。
1.和室の大引に木くい虫がはいっている、カビが生えていている。ので、薬を注入して特殊な炭を敷いて対処するそうだ。
2.台所の下にカビが生えているのでカビを取る施工をするそうだ。
お客様から心配なので床下へもぐってみて欲しいといわれ、床下へ潜入してみると、緊急を要する状態ではない。と私は判断した。
心配であれば、木くい虫を処理する程度でいいか、もしくは、そのままほっといてもいい許容範囲である。
湿度のある床下に、防湿処理を全面にせずに炭を敷いても意味のないことであり、床面積の一部に敷き込んでも意味のないことだ。調湿作用があるものを入れるより防湿処理を最優先することによりほぼ解決する現場だった。
床下のカビを取ると言われたそうだが、床下のカビをとってもまたすぐに発生してしまうので、根本的に発生しないようにしたらいいだけのことなのだが、、、
そもそも、床下のカビをとるとは、どういう事なのか?
アルコール系の防かび剤をしようするのか?
かえって、床下のビオトープを崩してしまうので問題がありそうだ。
単に、防湿処理をしたらいいだけのことである。
床下に特殊な炭を敷き込み薬剤処理をしたら改善するのであれば、だれも苦労しない。
同じコストをかけるなら、根本的なところを施工しないともったいないと思う。
床下環境は、見えないだけに指摘されると心配する人が多いと思うが、今一度冷静に考えたいとおもう。
和室のカビの臭いは、床下だけではなく壁内結露、換気の原因もあるのことを施工計画にいれなくてはならない。
そもそも、カビや結露を発生させない施工は難しいことではない。
それをお客様に理解していただくのに時間がかかることが多いが、それでもしっかり伝えたいと思った出来事でした。