秋田市飯島 二階建てを平屋へ減築着工しました
2019/12/09 カテゴリー:リフォームレポート 耐震・断熱・気密 省エネルギーリフォーム
築40年以上大切に住んでいました二階建てを平屋へ減築致します。
一部増築や外壁、サッシなどの工事をしておりました。
現在の状況を調査して平屋の家へ工事することになりました。
最初のころのお話しでは、二階を残してリノベーションをおこなう予定にしておりましたが、この頃の家の特徴でもありますが、二階と一階の柱の直下率(バランスのあまりよろしくない)が低く、耐震補強をおこなっても、おすすめ出来ないと判断しました。
何度も何度も内部を確認させて頂き、幾度も図面を書き直して検討した結果、基礎の配筋や建物の加重を考えると平屋が安心とのことで、平屋への減築になりました。
とても綺麗に大切に生活されていることが現場調査しているときに分かりましたので、その大事に生活されている心に答えられるような家へ再構築致します。
現在の建築されている家の条件と、お施主様のこれからの希望と予算のバランスをとり当社のノウハウと技術と情熱で施工させて頂きます。
今回は外壁が新しかったので、この外壁は残し防火と耐震補強に利用します。
既存断熱材です。
この断熱材の黒い色はカビではなく、壁内を通る空気が運んできた汚れが大きいです。内部気流があるところに多く見られる状態です。既存断熱材は全て撤去します。
初めて見ましたが、透湿防水シートの内側にビニールシートを綺麗に張っていました。サランラップの厚いようなシートです。当時寒さを防ぐためにいろいろ工夫していたんだなーと、先人の大工さんの努力を感じます。このビニールシートが石膏ボードの下に入っていたらもっと効果があったのに、、、残念です。
内部はほとんど解体して悪いところを補強していきます。
二階の柱が一階の柱に垂直に乗っかっているといいのですが、多くは梁の上に柱を建てている構造が当時は多かったです。日本建築のプロポーションを重視するデザインの影響で柱の直下率よりも優先されていたのでしょう。
こちらの住宅のような形態の二階建ての住宅では、二階の壁まわりから漏水している事が多いです。梁部分にシミが見えますでしょうか?このようにわずかですが、雨水が入って来ているところが多く見られます。
U様 着工を1年以上お待ち頂きまして有り難う御座います。完成の後、笑顔で楽しく家族で生活している姿を想像して施工致します。
よろしくお願いいたします。
リノベーションのヨシ
山田 良隆