秋田市 二階建てを平屋へ減築 壁の気密断熱工事

天井の気密施工中です。天井を間仕切り施工の前にまず天井全面を気密シートと石膏ボードで一体で天井気密施工をします。(色々な施工方法がある中の一つの方法です。現場ごとに目的に合わせて優先順位を決め最適な方法を選択しています)

気球のバルーンの部分をつくるようなイメージです。ここから一番気流が流れ出てしまいます。

間仕切り壁を先に施工した場合は、そこが気流が流れる煙突の役目をしてしまう場合があります。

柱の隙間も気密シートで風が抜けないように丁寧に施工しています。

天井には、後日セルロースファイバーを吹き込みます。

壁面に合板を張っているところは、壁に部材を取り付けるときに気密層にビスが到達して穴が空いて気流が漏れないようにする役目と、取付るものをしっかり固定するために施工します。とても大事な施工です。

壁面は、グラスウールを使用できる所(外壁を剥がして張り直したところ)は、高性能GW16kを使用して、既存の木材が複雑にからんで断熱欠損に成りやすいところは、セルロースファイバーで施工します。

外壁に穴を空けるところは事前にダクトを取り付けています。後から、エアコンや何らかのダクト、配線の穴を開けるのは大変な工事になります。(気密の知識無くただ外壁に穴を開けることは、壁を破壊することと同じことになります)

ブレーカが取付られる所には、配線が集中しますので配線1本1本丁寧に気密施工します。

大工さん・電気屋さん・設備屋さんの連係が大切です。

天井面から気密シートが折り返しがないところがありますが、ここはシートとサッシ枠に気密シートを改めて接続します。

コンセントやスイッチ部分には、全てカバーを掛けてすき間風が抜けたり入ったりしないようにしています。

定番の玄関戸は、スウェーデン製のガデリウスサッシを取り付けました。

既存の外壁材を出来るだけ利用して施工しようとしましたが、下地材があまりにも少なかったので補強のため補強材を足すために一部解体してダイライト不燃材を下地補強材として入れた上にタイベックシート施工しています。

とにかく、床面全体を一体に気密面を造った後に天井全体を気密シートでしっかり張って(張り合わせの重なりをしっかり取って)から12.5mm石膏ボードを天井全体にキッチリ張ってから間仕切り壁を建てていく事が大切です。

床と天井が同じように一面で気密面が構成されることが必要です。(床も天井もどっちにひっくり返しても同じように)

リノベーションのヨシ

山田 良隆