築53年の減築リノベーション 01 解体
2024/07/24 カテゴリー:リフォームレポート 耐震・断熱・気密 省エネルギーリフォーム
去年の2023年の水害で母屋が床上浸水してしまったところです
配置などいろいろ考えますと建替えもご提案いたしました 現在70代のお施主さまですが そのお施主様の親御さんが建てられたお家です 思い入れがある大切な建物でしたのでそのまま生かすことにしました
母屋に続いておりました離れは少し床が高くなっておりましたので 水害に合わなかった建物部分を有効活用することにしました
こちらのお施主様は 18年前に母屋の断熱リフォームを施工させて頂きました
「前回工事してもらったら 全然違ってた!暖かかったのでまた断熱リフォームで暖かく涼しくなるのを期待している」と期待して頂きましたので 期待以上の結果が出るように致しました
リノベーションを行う時に毎回悩みます 何を悩むか・・・それは基準を満たしていない基礎の建物をどのように工事をするかということです
法規のみを考えると基礎まで補強した方がいいですが現実リフォームやリノベーションを行う場合は優先順位の上位に予算があります その予算と照らし合わせて考えていかないといけません 耐震ソフトを使って答えをだすまでもなく明らかに基礎が弱い無筋の基礎が多いです 弱いのですが50年60年たってもちゃんと基礎としてなりたっています これをどうバランスよくかんがえていくか・・・を悩みます
母屋から廊下でつながっている部分を切り離して母屋を解体しました。
築53年の母屋を解体しているところです。
母屋解体部分にはすぐに水が溜まるような状況の地質でした
土地も大きく昔の家の大きさですと3棟立つくらいの敷地です 最近の建物ですと6棟以上建つような敷地の一番奥に建っておりますので そこへ行くまでの仮の道路を造りました
内部解体中
途中で増築されていると予想される部屋です
黒い紙は防湿防風シートなどが出回る前に使われていた製品です
通気性はありません
少し高床式になっていますので床断熱を厚くします
建物の傾きが著しかったので最低HGW16Kを200mm必要としましたので厚いところは300mm以上の厚みになるところもありました 水平にするために下地を入れた場所にもスペースがあれば無駄なく断熱材を注入しました
大きすぎたサッシは居心地が悪いので サイズを変更しました
サッシを取付る前にはサッシ周りのシート処理が大切です
使いにくい新住協のタイベックシート張り
給排気のスリーブ管など壁に穴を空けるところは下地を入れて施工します
天井の気密シート張り
完全な耐震リフォーム工事が出来ない場合は
耐震補強工事の項目と優先順位 を参考にして考え実行しております
リノベーションのヨシ