脳を育てる「バリアオンリー」の家
2008/09/14 カテゴリー:横森日和
もう一つ
養老孟司さんの本より
「バカにならない読書術」より
バリアフリー住宅に対してバリアオンリーの家はどうかと半分冗談で提案している。
おもしろい内容だったので紹介します。
「認字率」と「外遊び」の関係
・・・・・ただし、「認字率」については、わかっていることがあります。
子どもが文字をどれくらい早く覚えるか、ということと一番関係が深い生活習慣んは何か。それは外遊び時間です。外で遊んでいる時間が永い子ほど、文字をよく知っている。これは様々な調査があって、いまはもう常識になっています。
つまり、子どもは、本を読むから、読み聞かせをするから、字を覚えるのではない。活動性の高い子どもが字を早く覚えていく、読んだ本の理解にもすぐれている、ということです・・・
脳を育てる「バリアオンリー」の家
知育(入力)ー徳育(演算)ー体育(出力)のぐるぐる回しが脳の発達に必要、というのはそういう意味ですが、その中で、現代社会において一番足りないのは体育です。
わかりやすく外遊びの時のことを例にして言うと、都会で暮らしていたら、アスファルトとかコンクリートという古本的に同じ固さの地面しか踏まない。しかも平坦な地面しか踏まない。
ついな世代か前だったら、山や田んぼのある土地で遊んでいました。一日じゅう違う固さの地面をしょっちゅう踏んでいる。これに比べると、いまの人は入出力関係が単調になっているのです。
だから冗談で提案しています。新しい家を建てるときには、会談の幅と高さを一段一段変えましょうって。それを「バリアオンリーの家」と呼ぶ。
いま、冗談と言いましたが、実は半分本気です。なぜなら、そうでもしないと、今後とんでもなく恐ろしい「格差」が起きかえないからです。
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人は皆違い個性がある。同じ人はいない。
こんな考えかもある。おもしろいです。
y.y