在来木造住宅の断熱・耐震改修 その12

4-2 各部詳細
A. 基礎断熱
 基礎断熱は、基礎の気密層とする工法で、下部断熱の一般的な工法である。基礎自体は気密層となりうるため、付加断熱をするのみで良い。また、外側からの改修のため、施工しやすく、居住者への影響が少ない点が上げられる。
 基礎断熱の場合、壁からの気密の連続は単純である。既存外壁を気密層とした場合、ブチルテープで止めるだけで気密層が繋がる。内装材ビニルクロスを気密層とした場合も、気流止めの袋部分が気密層なり基礎を通って圧縮GW、内装のビニールクロスへと繋がる。気密を繋げるための特別な施工は必要ない。
 外壁の一部を撤去して改修する場合、基礎断熱位置は撤去した部分まで上がるので注意したい。

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