在来木造住宅の断熱・耐震改修 その14
2007/10/17 カテゴリー:YOSHIレポート
C. 天井断熱
天井断熱は、天井ラインで上部気密層の連続をさせる工法である。
この工法の特徴は既存利用ができることである。天井ビニールクロスが施工されている住宅は、このビニールクロスを気密層として使うことができ、気密層の途切れている部分を圧縮GWで連続させる事で上部の気密層を連続させる事が可能になる。
桁下断熱、やね断熱と比べると、断熱性能は劣るものの、外壁撤去、内壁撤去、天井撤去どの改修工法を選択しても容易に気密層を連続させることができる。改修費用を抑えることができローコストな改修ができる。
足りない気密層を連続させるためには、圧縮GWがもっとも楽に施工できるが、新築住宅の先張りシートのように直接シートやボードを貼る事で気密を連続させたりする事も考え得る。
断熱改修の方法は天井撤去、内壁の一部撤去もしくは外壁の一部撤去とした場合に天井断熱を用いると気密層を連続させやすい。モルタル外壁、圧縮GW、天井ビニールクロスとつながり、作業としても廻り縁をブチルテープなどで気密化する程度の簡単な方法で気密層を連続させることができる。
ただし、内壁撤去の場合は、間仕切り壁の天井を撤去し、天井断熱を施工する。
天井の断熱材は既存を敷き直して。上からブローイングで吹き込むか、新しく断熱材を入れ替えるかして断熱厚を増やす。