在来木造住宅の断熱・耐震改修 その5
2007/10/06 カテゴリー:YOSHIレポート
2-3 気流止めの設置で内部結露も殆ど防ぐことができる。
内外装にはできるだけ手をつけないで行う改修では、外側に通気層を設置することもできないし、室内に防湿層の設置も殆ど不可能である。これでは、壁内部結露が生じてしまうと誰しもが考える。
しかし、実際問題として、この気流止めを施工すると、これまで生じていた内部結露も止まってしまうことが多い。これには訳がある。在来木造の壁内に水蒸気が流入する原因は、殆ど壁内気流の発生による湿った空気の吸い込みであり、気流止めによってこれが無くなれば、水蒸気の侵入は激減する。
・ 外装が、若干でも透湿性があり、タイル貼りなどの非透湿外装ではない。
・ 内装は、ビニールクロス貼りで、比較的透湿抵抗が高い。
等の条件を満たせば殆ど心配はいらない。新築住宅の通気層工法には、かなりの安全率がかかっており、また外壁の防水工法としての働きもあるのである。外装材の雨漏りには留意して改修が必要であるが、殆どの場合内外装に手を入れる必要がないと考えられる。
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つづく