オーストリア・スイスパッシブハウス木造建築研修_その9_低所得者層向けの住宅


  
木造集合住宅
木材は、パイン材、外壁もパイン材。
工場で、壁、天井を作成して現場で組み立てる。
施工期間は、3週間、木造部分だけ。
熱回収は、換気システム。

それぞれの、世帯にマニュアルをいれている。
住んでいる人に、どの様な構造になっているかを表している。
壁に釘や何かを打ちつけるときにわかるようにしている。

温水床暖房22度?23度
換気システムは3段階にわかれている。下、中、高、高にしても1時間くらいで元に戻る)
年間暖房エネルギー消費量は、13kwh/?
EU  エネルギーレート(エネルギーパス)PHPP
換気のダクトには、それぞれインサーレーションガ設置されている。
日本は、高効率の太陽熱集熱の技術をすててしまっている。
太陽熱集熱の技術は、数百億円規模のビジネスに対して、ヒートポンプのビジネスは、数千億円マーケット。ヒートポンプのマーケットが多きのでそちらに大企業は向かってしまっている。ドイツは、この技術をマジメにやっている。
夏のオーバーヒートの時に処理する技術は、設定以上の温度になるとストップする。また、トラブルは離れた事務所から管理しているが、住人よりも早く問題を発見できる仕組みになっている。
太陽熱集熱の技術は、ヒートポンプより2倍の効率だ。幾らエアコンのCOPが10倍になっても日本の場合は、太平洋側の太陽光の多い地域は効率がいい。
温水や暖房は全体で割って計算する。
ウオームウオーターを暖房に使用している。熱回収率は55%?60%。
ソーラーレギュレーション。
冬は、あまり期待できない。

ベランダのガラスにヒビが入っていたので、職人さんがその交換に来ている。

スノコ型外壁は、こんな簡単な作りになっている。

一部、木部分に水分のシミがあったので、その点検と修理のために職人さんが作業をしていた。解体しているので何種類か原因が見あたる。現場では、マイスターがのんびり施工していた。

スノコ型外壁の下は、ヨーロッパで多く使われている厚手の防風防湿シート。その下はロックウールその下がマッシブホルツになっていた。

デッキ部分と雨樋排水管。塩ビの配管は無い。

とても低所得者向けの住宅とは思えません。

 
つづく