真空ガラスは断熱リフォームになるのか
2009/03/19 カテゴリー:YOSHIレポート
真空ガラスへの交換は、基本的に当社ではお勧めしていないのです。
以前受けた相談例:
アルミ複合サッシに真空ガラスを取付たらガラス面での結露はしなくなったが、逆にアルミ枠の結露が以前より酷くなったとのことでした。当たり前のことですが、、、
真空ガラスに交換するメリットは、単板のサッシ枠に簡単に高断熱の複層ガラスを取り付けることができることなんです。
真空ガラス熱損失 4.536
アルゴンガス入複層ガラス
ガス層6の場合 熱損失 7.128
ガス層12の場合 熱損失 4.86
(単位:W/K)
サッシ枠からの熱損失をガラスでカバーすることは難しい(枠自体を断熱補強した場合は別)です。
サッシ枠を樹脂や木製などにしなくては効果が薄いことになるので、高額な真空ガラスに取替るより、当社では、木製か樹脂サッシにガス入り複層ガラスをおすすめする機会が多いです。
基本は、アルゴンガス入りLow-E高断熱複層ガラスを基本とします。
南面は、日射の収得を考えるとLow-Eを使用しない方がいい場合があります。
リフォームは、新築と違い庇の長さを調節したり、日射遮蔽技術を使うことが出来ない場合もあります。
迷った場合は地域差もありますので、使用選択はソフトを使用して選択します。
遮熱高断熱複層ガラス(日射をカットするタイプ。日射を遮るのは、サッシの外部で遮ることを基本とするのでほとんど使用しない)
光触媒クリーニング複層ガラス(これは、高所など掃除が出来ない場所に使用する)
ガラスやサッシ枠は、種類が多く同じ名称でも性能が違ったりして複雑です。高額な真空ガラスがいいわけでも、なんにでも「アルゴンガス入りLow-E高断熱複層ガラス」がいいわけではないと言いたいわけです。