在来木造住宅の断熱・耐震改修 その6

2-4 気密層の連続に留意し隙間を防ぐ

 断熱改修では、気流止めの必要箇所を判断するために、住宅全体を覆う気密層を明確に意識するとわかりやすい。新築住宅では、防水気密シートや、床、外壁の合板を気密そうと設定するが、改修工事では、新たに気密層を施工できない場合が多い。既存の部位の一部を気密層として設定し、そえが住宅全体を覆うように考えていくことで、段津剤が効き隙間のない住宅ができあがる。
 下図は、外壁と室内天井面を気密層として設定したとき、その断点になる部分が、気流止めをせっちする部分である。図では、赤丸で示す。気流止めが隙間無く埋められることによって、気密層の断点が埋められ、住宅の気密性が確保される。こうした改修では、気密性能は、3〜5?/?ぐらいは確保できる。新築住宅の性能から比べると余りよいとはいえないが、断熱性能はきちんと確保できるので、暖房時の住宅の熱性能は、これまでとは格段の違いになることが、これまでの施工実例で確認されている。

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つづく