エコ暖房設備オープンセミナー_その1
2008/03/28 カテゴリー:YOSHIレポート
新木造住宅技術研究協議会 札幌支部開催のセミナーより
いろいろな設備がどんどん出てきている。
消費者にはいったい何が一番良いのだろうか?
という疑問につつまれて、多くのメーカーから多様な暖房方式が開発されそれぞれの特長と利点を使う人へ正しい説明をするために学んできました。
Uチューブ
YouTubeではないです(笑)
このチューブが出来たお陰で地中熱利用がより低価格になってきた。
北米では日本の3倍の使用量と聞く。日本もこれからどんどん使われることになる。
先日見てきたドイツの無暖房住宅では、庭先にこの商品と同じような働きをする管を約200m入れているそうだ。ボアフロー式ではなく、20m以下の掘削で管を這わせているそうだ。年々浅くても効果が出る方法に変化している。
ガス・電気・ヒートポンプ 5社の省エネシステム提案があった。
先日行ってきたドイツと比べて、また違った仕組みである。
どんな設備が本当はおすすめなのかは、その住宅の家族構成と大きさによって変わる。
現状では、これがいいです。と言い切れないのが本当だと思う。だからこそ、こうしてセミナーに出席しているがさらに、悩む。
電気ガス各社料金体系が複雑になっているので、住宅の設計図が出来てからでないとおすすめの設備を提供出来ない状態から一歩前進した。
今の料金だけの安さに惑わされずに設備の償却金額もキッチリ考えて判断したい。そう考えると、コンピューターを搭載した複雑な設備よりも極端に簡単な昔の設備を設置するのも有りということになる。住宅の性能が良いことを前提にしているのでそもそもそんなに燃料やエネルギーを使用しないのでそんな、考えも有効になる。そして、住む人にも簡単なのかもしれない。
二酸化炭素排出とか地球環境とかに興味がある人が自己満足で設置してる現状も多々ある。地球環境に優しいは財布にも優しいことと同じでなくてはならないと思っている。
そんななかで、興味があったモノ。
1.三洋電機さんの寒冷地向け多機能エコキュート
-20℃の寒冷地でも能力低下が少ない。
簡単に言うと 1の電力で1の熱を発生することできるのは電気ヒーターと考えると1の電気で2の熱エネルギーを得ることが出来る設備だ。
どこのメーカーも*cop などカタログ標示で一番効率の良い数字をうたっている。現実にはカタログの半分の能力を発揮するものと思っている。
敷地に余裕が内場合は、杭のなかにUチューブを入れたモノ。
敷地があれば、庭に穴だけほって、Uチューブをいれたほうがいいと考える。
2.サンポットさんの地中熱ヒートポンプ。
地下水の多い秋田で有効じゃないかなと思った。
今回のヒートポンプは、暖房と冷房(冷風並)も出来るタイプ。設備費用はまだ高額だが、道路融雪に使っている例があった。これは、自分も欲しいな。と思った商品。灯油や電気で雪を溶かすのはどうも地球環境に悪すぎるし、費用もムダ。心理的にもよくない。ヒーポンは、地下の熱をくみ上げてまた低い温度の熱をもどすだけ、昔は、地下水をくみ上げて散水して地盤沈下の問題になっていたが、この設備はそれがないからいい。なによりも環境に優しい。地下水が多い地域には向いている設備だ。地下水が多いほど効果が得られる製品だから興味をもった。
*COPとは
Coefficient Of Performance の略で、機器に入力されたエネルギーによって、
どれだけのエネルギーを出力できるかを数値で示した成績係数のことです。
つまり、自動車の燃費のようなもので、空調機でいえば1kWの電力消費で1kWの冷房能力を発揮すると
[冷房能力÷消費電力]で、冷房COPは1となります。
ダイキンさんより